手の平にのるほど小さなミニ虫籠。たいへん繊細なつくりは一見の価値ありです。
見ているだけでとても涼しげな竹製の虫籠は日本の情緒溢れる風情を楽しめます。
本当に虫をいれなくても、お人形をいれたり、ランプをいれたり、それぞれのアイデアでこれまでにない新しいインテリアとしても楽しめ,人気です。
窓も気持ちよく開き,下の方についているひごを抜くと虫籠の上部がふたのようにはずれます。
別売りの竹製の虫を入れると、より一層風情が出ておすすめです。
丸形のキュートな虫かごです。
子供から大人にまで人気があり,プラスチックのものとは違った風情があります。
窓が気持ちよく開き,中に入れる虫も取り出しやすいつくりになっています。
江戸時代には,お殿様や越後屋のような豪商しかもてなかった高価な虫籠です。
丸い屋根のカーブがとても優しくこのような屋根を持つ鳥籠,虫籠を古くから大和型と言い, 大名が持つ籠には,紋が蒔絵で描かれ,大名籠と呼ばれました。
大サイズの台部分の塗りは油性漆ですが, 駿河指物の技術が使われていてその丸い足は,猫足とよばれ古くから人気があります。
もちろん,本当に鈴虫を飼うこともできますが,お茶席などでお菓子を入れて,お客さんにまわしたり, お花を生けて床の間に飾られたりいろいろな用途でご利用頂けます。
法隆寺の夢殿をイメージして作られた虫籠です。
本来は8角形ですが,6角形になっています。
[駿河竹千筋細工]では,丸を曲げるのは 熱い胴乱に巻き付けて曲げるので簡単にできますが, 角物はひとつひとつ,こてで曲げるので高い技術が必要です。
小物を入れたり,灯りをいれたりするととても素敵なオブジェにもなります。
江戸時代、大和虫籠はお殿様や豪商の持ち物だったようですが、この御殿虫籠は、京都のお公家さんの虫籠だったそうです。
30年ほど前、偶然江戸時代のこの御殿虫籠が見つかりました。
朱色の漆で塗られたその御殿虫籠には蒔絵が施されていたそうですが、残念ながら保存状態が悪く、ひごもぼろぼろだったそうです。
その作品を森本さんのお父さんが、当時まだ20歳代だった若い甲子男さんに復元を指示し今に伝わっています。
ひごは、鈴虫のひげを痛めないように細く仕上げられています。
通常の虫籠は、直径1.3mm程度のひごを使用しますが、この御殿虫籠では、0.8mmという極細のひごを使うのでとても美しいです。
屋根のカーブがとても上品で大和型とは、またちがうカーブです。
台には、駿河指物の技術が使われており、漆塗り仕上げです。
もちろん、本当に鈴虫を飼うこともできますが、観賞用にと床の間に飾られる場合が多いです。
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