JCRAFTS.com(日本の伝統工芸品)トップ > ショップ一覧 > 日本の伝統「京都」と現代の日本「東京」をかけあわせた刺繍工房 京東都
古来より、四季の移ろい、天変地異から小さき虫に至るまで、自然界の有象無象あらゆるものを愛でてきた、日本人の世界観を、墨一色で表現されています。
ベースとなる背景は「かちん染め」。膠(にかわ)でといた墨を使う、京友禅の染色技術として、400年の歴史を持ちます。墨のにじみやグラデーション、1枚1枚はけで丁寧に刷り上げられた、京友禅の職人さんの手業をお楽しみください。
こうしてできあがった、やわらかで幽玄な世界の上に綴(つづ)られた、真っ赤な刺繍。刺繍のテーマは「日本語」です。赤い糸でつながった、かっちりとした漢字達は、いまにも動き出しそう…そんな形態を現す表意文字である漢字の特徴を生かしました。
対する、なめらかな曲線でつながるひらがなは、音をあらわす音節文字。ぷとぷと、ほろほろ、くわ~いなど、普段聞き慣れないけど、なんとなく心地のよい音は、むかしから日本人に親しまれてきたオノマトペ(擬音語・擬態語)です。
日本語の形や音の美しさを、日本の伝統技術を、見て、聞いて、感じ、使って、楽しむことで、文化の継承につながることを楽しみにされています。
新しい刺繍の可能性にこれからも貢献していきたい。そんな思いから生まれたデザインです。
真っ赤な生地に〈鶴亀〉〈松竹梅〉〈翁媼〉〈めで鯛〉が金糸で刺繍されています。「赤」は有機溶剤を使わない地球に優しい染料に、シルクを精錬する時に廃棄されていた繭の粉を配合。独特の艶・シャリ感を出しました。色違いの、白地に赤い刺繍のものもご用意しております。
テーマは「あそぶ日本語」。
日本の四季の移ろいをベースに、狂言などで使われるむかしことばから、擬音語・擬態語(オノマトペ)をピックアップし、文字を刺繍します。パッケージと中身の商品が問答形式になっているので、日本人はもちろん、海外の方でも、見て、考えて、使って楽しめます。